ロジャーズの ひとりごと

境界線(10)
愛するとは、問題が起こった時に、お互いに相手になり代わって行動することではありません。 相手の立場にたって気持ちを汲むこと、例えば相手の気持ちを察したり、思いやったり、相手に寄り添うことはできても、相手の気持ちを感じることはできません。 相手に変わって考えること、相手に変わって行動することもできません。 起こった問題を乗り越えていくことは人が成熟する機会になります。相手になり代わって行動することは、相手の成熟を阻むことになってしまいます。それを邪魔しないことこそが、自分の責任であり、相手を愛することなのかもしれません。
境界線(9)
適切なバウンダリーを引く時に、良心のある人ほど「ためらう」ことがあります。自己中心的な考えではないか、わがままではないか、協調性がないのではないかなどと迷ってしまいます。そんな時に「人生を考える時の基礎となる原則」があることを知っておくと、適切なバウンダリーを引くのに役立ちます。「バウンダリーの法則」として紹介していきます。

境界線(8)
前回で心の境界線(以下バウンダリー)に問題がある4つのパターン、「迎合的なパターン」「回避的なパターン」「支配的なパターン」「無反応なパターン」を紹介しました。今回は前回の補足です。
境界線(7)
人間関係に必要な要素は、お互いに相手を尊重すること・信頼すること・愛情をかけることです。心の境界線(以下バウンダリー)の問題がある状態は、三つの必要な要素が欠けてしまっています。 バウンダリーに問題がある人というと、自分でバウンダリーを引けていない人と捉えられがちですが、相手のバウンダリーを尊重できない人もまたバウンダリーに問題があります。「いいえ」、「NO」と言えない人だけがバウンダリーの問題を抱えているわけではありません。バウンダリーに問題がある人はいくつかのパターンに分けられます。

コロナの時に㉞境界線(6)
バウンダリーの侵害は「マイクロアグレッション」と「マクロアグレッション」のふたつに大きく分けられます。 「マクロアグレッション」は、人間関係を壊してしまい、時には人生を変えてしまうほどの大きな影響を及ぼします。それが「マイクロアグレッション」が小さな侵害、「マクロアグレッション」が大きな侵害といわれる所以です。 「マクロアグレッション」は、自分と相手との間に適切なバウンダリーがない、または曖昧といった場合に家族・恋人・職場などの身近な関係で起こります。
コロナの時に㉝境界線(5)
心の境界線(以下バウンダリー)は、自分のバウンダリーが侵害された時には押し返し、また相手のバウンダリーを侵害することがないように注意する必要があります。自分のバウンダリーも相手のバウンダリーも尊重することがたいせつです。バウンダリーの侵害には、「マイクロアグレッション」と「マクロアグレッション」があります。

コロナの時に㉜境界線(4)
「自分」と「相手」とを区別するものであれば「心の境界線」(以下バウンダリー)になりますが、実際にどのような種類があるのでしょうか。 バウンダリーは「相手」によって、また「相手」とのその時の関係や状況によっても変わるものですが、あなたが不快に感じるのはどのようなことですか?あなたは「何を快いと感じ、何を不快と感じますか?」 自分へのこのシンプルな問いかけのシンプルな答えが、自分を知るスタートです。
コロナの時に㉛境界線(3)
もしも、あなたが一所懸命に頑張っているのに、結果的にはうまくいかないということであれば、自分の人生の舵取りがうまくできずにいるということです。 そこから抜け出す方法のひとつに適切なバウンダリーを引くというとても効果的な方法があります。適切なバウンダリーにはどんな働きがあるのでしょうか。

コロナの時に㉚境界線(2)
人の悩みのほとんどが人間関係だといわれています。人生には病や天災などのどうしようもない災難が降りかかることがありますが、その時でさえ人間関係によって、その災難が人生に及ぼす影響は変わってきます。それ程人間関係は人生に大きく関わっています。人と信頼できる良い人間関係を築くには、健全に心の境界線(以下バウンダリー)を引くことが重要であり、バウンダリーは悩みや問題を解決する鍵にもなります。
コロナの時に㉙境界線(1)
自分が自分らしくありながら、健全で良好な人間関係を築いていくためには、自分が関わっている人との心地よい距離を自分で決めることがたいせつです。「境界線」が引けていないと、人と適切な距離をとることができません。 人との距離はずっと変わらず一定しているものではなく、近くなったり遠くなったりするものです。距離を取り直していくことも必要です。

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