自分と向き合う⑶

春と秋の年に二度咲く桜です

若いうちにこそ「自分と向き合う」ことをお勧めします。社会人になり職場の人間関係ができた時、恋愛や結婚を考える相手ができた時、また子どもができた時に、相手と良好な人間関係を築くためです。良好な人間関係は、人生を左右するたいせつなことです。

結婚とは

恋愛コンサルタントの山本早織さんは

『「結婚は墓場」という古い言葉も、裏返せば「結婚は自分と向き合う修行の場」とも読めます。過去の名言を現代の視点で解釈すると、結婚の本質は“お互いに学び合い、変わり続ける関係性”にあると気づかされます。これから結婚を考える方に伝えたいのは、理想の相手を追い求めるよりも、名言の教えを借りて「自分は結婚生活を続けられる土台を持っているか」を問い直してみることです。そうすれば、結婚は墓場ではなく、むしろ人生をより豊かに広げていく場所になるはずです。』

と話しておられます。

 

山本さんが仰っている「自分は結婚生活を続けられる土台を持っているか」の土台は、自分と向き合い、自分を高めていくことでつくられていきます。

ありのままを受入れる

幼少期にどんな環境で育っても、「自分と向き合い」自分を責めることなく、憎しみ、恨みといった感情が自分の中にあることを受け入れ、本来向けるべき相手が誰なのかを知ることができた人は、身近な相手に感情の矛先を向けて身代わりにする必要がないので、良好な関係を築くことができます。

 

一方「自分と向き合う」ことなく心にふたをしたまま、自分の感情も、その感情がどこから来たのかも知らないままでいると苦しいのは自分自身です。そしてなによりあなたは、身近なたいせつな人を傷つけてしまいます。

今の人間関係の苦しさ、適切な人間関係を築けない根本原因は現在にばかりあるのではありません。

 

おとなになっても、親は親、子どもは子どもです。例えば幼少期に当然必要な保護・安心感が親から得られなかった人は、今も子どもの頃の心の傷を抱えたまま苦しんでいます。

心が落ち着く先

親(養育者)を憎み、恨む感情や気持ちがあったとしても、それを相手にぶつけることが目的ではありません。ただわかってほしいだけだと思って話してみても、相手が理解し、謝ってくれるとはかぎりません。残念ながら相手が忘れていることもありますし、憶えていても言い訳されることもありますので、相手に気持ちを伝えることはおすすめできません。

 

現在の自分の気持ちと、幼少期の自分の気持ちが納得のいくところ、心が落ち着く先をみつけられればよいのです。

自分がされたことの仕返しをしたいわけではないはずです。幼少期のあの時の出来事は、傷ついてショックだったとありのまま自分を受け入れられたら、恨みや憎しみから、親(養育者)の全てを否定するのではなく、親(養育者)も不完全なひとりの人間としてみてみるということです。それでも許せないということもあるかもしれません。自分の正直な気持ちがたいせつです。無理して許す必要はありませんが、親(養育者)に無関心になれず、自分の気持ちが納得のいくところ、心が落ち着く先をみつけられずいるとしたら、もう一度「自分の心が苦しくないか」を自分に問いかけてみてください。後は親(養育者)と物理的にも、心理的にも「あなたが苦しくならない適切な距離」をが選択していけばよいと思います。

そこから先は、親(養育者)がしてくれたこと、自分が親(養育者)にしたことも振り返ってみてもいいのかもしれません。その時初めて「感謝」が浮かぶのかもしれません。

「自分と向き合う」中で、自分の心の中にあるものを受け入れることは、特に難しいことだと思います。是非カウンセリングをお役立てください。ご予約をお待ちしております。