コロナの時に㉑慢性不満

人から見たら恵まれていると思うような人が「恵まれているのかもしれないけれど、何となく心底から幸せを感じられない。なんか満足できない。イライラしてくる時がある。憂鬱になる。一所懸命生きてきたはずなのに、何故こうなるのかがわからない。」といったいつも何かが不満という心の状態を内面に抱えていることがあります。私はそれを「慢性不満」とよんでいます。

 

またその一方で、人から見たら結構大変そうに見える人が「人生にはいろいろなことが起こるし苦労することもあるけれど、恵まれていると思うし今の人生でよかったのかな。幸せなのかも」と思っていることもあります。

幸せって

 

幸せの定義は人によって違いますが、幸せは人から何かを与えられて幸せになるのではありませんし、人と比べて幸せの度合いを計るものでもありません。自分が満足していてこのままの状態が続けばいいな、これでいいなと思えることです。自分が充たされ、心の底から湧きあがってくるものでしょう。

「慢性不満」を抱えている人とそうでない人とでは、同じことが起こった場合にでも、起こったことをどのように捉えるかが違うので、選択する行動は違ったものになります。当然その先の人生も違ってきます。

 

では両者では何が違うのでしょうか?

起こったことに対する捉え方の違いはどこからくるのでしょうか?

何が違うのか

例えば、突然リストラされるという大変なことが起こったとします。

極端な対応を例にします。

「慢性不満」を抱えている人は、

「何で自分が」と嘆いて、なかなかハローワークに行くという行動を起こしません。例えば不安が先に立ち、次のステップにいく行動が起こしにくいのです。

周りに愚痴をこぼします。その人がほしいのは、励ましの言葉かけや具体的な解決へのアドバイスではなく、大変ね、頑張ってきたのにねというような同情や称賛の言葉です。誰しも人に認めてほしいものですが、過剰に人に認められたいところがあります。

 

一方、「慢性不満」を抱えていない人は、ショックだけど仕方ないから今できることをする。ハローワークに行き、どうしたら職が得られるかを考え、相談するなどの次のステップにいく行動を起こします。

 

先にハローワークに行ったからといって、先に職が得られるかどうかはわかりません。

 

ただ両者では実際に現実に起きた問題を解決すること、自分が決めた目標に向かってあきらめずに進むことにかけることのできるパワーが違います。

自分をたいせつにすること

人はポジティブな感情とネガティブな感情を持っています。

大きく分けるとポジティブな感情には、幸せ・誇り・安心・感謝・希望・驚きがあります。

ネガティブな感情には、怒り・イライラ・悲しみ・恥・罪・不安(恐怖)があります。

 

ネガティブな感情が悪い感情で、ポジティブな感情は良い感情ということはありません。感情は当たり前に人が持っているもので、どの感情もたいせつなものです。何故なら、日々何かしら起こる事に対して、自分がどんな気持ちなのかを表現する元になるのが感情だからです。どの感情も必要です。感情が起こるには、起こる理由があります。自分に起こった感情を受け入れ、表現することこそ自分をたいせつにすることです。自分に起こった感情をなかったことにすることはできませんし、人に自分の感情を誤魔化せても、自分自身を偽ることはできません。

性質と人間関係の学び

その人の性質(持って生まれたもので、他者との接触の影響を受けないもの)が、人生に与える影響はとても大きいものです。更に人は最初に親(養育者)との関係、家族との中で人とのつき合い方を学びます。成長して集団生活、社会生活を送るようになった時、人との関係を築く基本は成育する中で身につけたつき合い方であり、その時に与えられた役割をそのままに人とつき合っていきます。

 

例えば、子ども時代に親が親としての役割を果たさず、子どもが守られずに育つことは、当然不安や緊張を強いられ、相手の機嫌が悪くならないように、自分で自分を守るために人に合わせて生きるようになります。それがおとなになって、自分を取り巻く現実が変わっても、機嫌を損ねたら生きられないという物事の捉え方、感じ方は変わらないので、自分の意見を無くしてでも、他人の意に沿って人に気に入られようとします。

慢性不満を抱えるとは

「慢性不満」を内面に抱えている人は、根源的に様々なマイナスの感情が抑え込まれて心の底に鬱積しています。それが未だに解放されることがなく溜まったままになっています。心の奥底にマイナス感情があることにさえ気づいていないことも多いのです。

 

抑え込まれた感情があることで、更に敵意・憎しみ・恨みといったものを持ちつつも本心ではなく、本心を押し隠しながら、心の葛藤に苦しみながらも、人に過剰に合わせながら生きているので、生きているだけで多くのパワーを使って疲れてしまっています。いざという時に生きるパワーがすぐ底尽きてしまいやすいのもそのためです。つまり本来使うところにパワーを使わず、要らないところにパワーを使ってしまっています。

 

その結果、自分がないように感じたり、虚しさを感じたりしています。それらを埋め合わせするために、自分自身をなくすほど何かに没頭してみたり、人の役に立とうとします。また自分自身を責めたりもしています。それを認めるのがつらい時には、周りにいる人を責めます。そうして自分自身の問題から目がそらせているのです。

あなたの人生は?

「慢性不満」を抱えている人は、その人にとって「うまくいかなかった人生」があるわけです。そうして生きざるをえなかった事情がありそうなっています。

 

 

「慢性不満」を抱えているかどうか、自分が生きていて苦しいか、しんどいかどうかは、自分に問いかければすぐに答えがわかるはずです。

慢性不満を解消する

どうしたら根源的に心の底に鬱積している様々なマイナスの感情を開放することができるのでしょうか。ひとつには、信頼できる人に、自分にとって情動(一時的で急激に起こった感情・激しいはっきりとした感情)を伴った過去のあの日、あの時のエピソードを話していくことです。

知っている人には話せない、そこまで信頼して話すことはできないということでしたら、カウンセリングをご利用ください。

カウンセラーの役目は、「過去のあの日、あの時のエビソード」に、今、ここで相談者様と一緒に多角的にその時の感情にふれていくことです。

楽に生きる

今、「コロナの時」は、「それってどうなのか?」と当たり前だと思っていたことに問いかけをしていく機会が与えられています。切り替えていくチャンスです。楽に生きていきませんか。