コロナの時に⑫人は人を映す鏡

「人こそ人の鏡」ということわざがあります。

「他人は自分を映す鏡」「人は自分を映す鏡」ともいいます。

 

その解釈として三つ思い浮かびます。

三つの解釈

 

ひとつ目は、ことわざの意味そのもので「人のふり見て我がふり直せ」です。相手の良いところは見習い、よくないなと思うところは、自分を省みて自分にもそういうところがあれば改めましょうという解釈です。

ふたつ目は、相手の嫌な面を見た時、人は自分の鏡だから、自分もその相手と同じような嫌な面を持っているという解釈です。この解釈は必ずしもそうだとも限りません。

ただ人との関係で、お互いのよくないところを引き出してしまうことはあり得ることです。例えば「売り言葉に買い言葉」や「水掛け論」になる場合はあるかもしれません。お互いに感情的になって言わなくてもいいことまで言ってしまったり、解決しない議論をしてしまうことです。「柳に風」といわれるように、相手が感情的になっても、どちらかがうまくかわすことができれば嫌な雰囲気にならずにすむのかもしれません。

 

いずれにせよ感情をそのままぶつけ合うことは良い結果にならないことが多いものです。

 

みっつ目は、自分の言動が人から自分に返ってくるという解釈です。

優しい言葉をかければ、相手も優しい言葉で返してくれる。優しい人の周りには優しい人が集まってくる傾向はあるでしょう。あなたの周りにはどんな人がいますか?

 

 

出会う人によって人生は変わっていきます。「類は友を呼ぶ」といわれるように、あなたの言動があなたの人生を創っていくのではないでしょうか。

人と比較することで自分を知る

人は人と比較することで自分を知ることができます。この場合の比較とは、相手と優劣を競うことではありません。相手をジャッジするような一方的に判断を下すことでもありません。どこが同じで、どこが違うのかを知り認めることです。

人は自分を映す鏡

相手の言動に対して持った感情には、あなたの価値観や何を求めているかが表れています。私たちはポジティブな感情もネガティブな感情も持っています。例えば相手に怒りを感じる、イライラする、なんだか悲しくなる、相手がかけてくれた言葉にホッとした、元気が出てきた。そういった相手の言動への反応は、あなたの中の価値観、求めていることが映し出されています。それが相手という鏡に映った自分を見つめること、「人は自分を映す鏡」ということです。人は人との関わりの中で、より自分を明確に知ることができるのです。

 

「何故この人はこんなことを言うのかな」と思うことがあっても、自分と照らし合わせることが相手を知る手掛かりになります。理由を聞けば「なるほど」と腑に落ちることもあるかもしれません。

 

自分と似たような価値観の人であっても、生まれ育った環境も違う、歩いてきた人生も違う、感性も違うものです。人の内面はなかなかわかるものではありません。自分がいて、相手がいる。相手と比較することで自分への理解が進みます。更には相手への理解も進みます。

ひとりひとり違う人間同士のこと、どうすればこうなるという正解がないところが、人づきあいの醍醐味だと思います。