コロナの時に④

はじまりの花火

本来であれば「東京オリンピック2020」の開会式が実施される予定だった724日「はじまりの花火」が、47都道府県で一斉に打ち上げられました。

 

オリンピックの開会式に代わって、人々を励まし、新たなスタートを切る“はじまりの合図”になるようにとの願いを込めて、日本青年会議所が企画したとのことです。三密を避けるために打ち上げ場所は公開されず、私も実際に見ることはできませんでした。

 

コロナのように、思いがけないことは起こりうることです。100年前にスペイン風邪の流行があり、日本でも約45万人が亡くなっています。時の流れの中で社会的にも個人的にも、悪いことばかりではありませんし、いいことばかりでもありません。

 

 「昔と同じ元の世界へ戻る(Old Normal)」ではなく、「新たな社会(New Normal)」へと生活様式だけではなく価値観も変わり、一歩一歩進み乗り越えて新たな社会を創っていくことに期待している今、「はじまりの花火」はなによりの応援です。

たいせつなことのひとつ

 

これからの私たちに必要なことのひとつに「今、ここに生きる」があります。

人生は今(現在)の連続です。その今、選択していることにパワーをかけること、「今、ここに生きる」ことが人生を自分の望む方向に進めるのにはたいせつなことなのです。

子どもが得意なこと

子どもの頃、楽しい時、うれしい時に「今、この今、今、今、今」とこころの中でつぶやいていました。この楽しい時間を味わいたい、「時間よ止まれ!」みたいな感じだったのでしょうね。「これからどうなるのだろう?」とか考えなかった。ただ目の前に起こる楽しい遊びに夢中になっていました。おとなになって子ども時代を振り返ると、ほぼ今しかなかったこと、今に集中していたことがわかります。あなたも子どもの頃の楽しかった時のこと、うれしかった時のことを思い浮かべてみてください。きっと夢中になったことがあったはずです。

「今、ここに生きる」とは

「今、ここに生きる」とは、今、選択していることに自分の全パワーをかけて集中することです。おとなになると、意識的に今にいないと、こころは過去へと、未来へと飛んで行ってしまい、今に集中できない人もいるのではないでしょうか。それでは今にかけるパワーが分散してしまいます。もったいないことだと思いませんか?こうなりたいという自分をこころに思い描いて、丁寧に今を積み上げながら未来に向かって歩いていきませんか。

あなたのたいせつな気持ち

どうしても過去の嫌だったことを思い出したり、どうせ私なんて……と未来を明るいものに思えず、過去に足を引っ張られてしまうという人は、ひょっとして言おうとして言葉にならなかった気持ちが残っているのかもしれません。

 

足を引っ張っている気持ちもあなたのたいせつな気持ちです。言おうとして言えなかった気持ちを話してみることです。過去には戻れませんが、話してみることでこころの中のあなたのたいせつな気持ちと折り合いをつけることはできます。そうすることで未来へと歩いて行けます。カウンセリングをご利用ください。

あなたはどちらを選択しますか?

過去を見るか、未来を見るかで、今(現在)にかけるパワーは違ってきます。

 

あなたは

過去に視点をあてますか

未来に視点をあてますか

 

どちらを選択しますか?