「笑う門には福来る」「笑って損した者なし」「笑う顔に矢立たず」など、一度は耳にしたことのあることわざにも「笑う」ことが「幸福を招くこと」を表現したものがあります。
街を歩いていると、海外の人とすれ違うことが多いこの頃ですが、たまたま目が合った時、にっこりとした笑顔を向けられることがあります。そんな時、こちらもにっこりと笑顔を返します。その時の私の内面がどうであれ、また切り取ったようなひとつの場面であったとしても、にっこりとした時の気分は嫌なものではありません。にっこりとすることは、一番効果的な気分転換かもしれません。
笑うっていいことばかりかも
子どもはよく笑い、おとなになるとだんだん笑わなくなるのだそうです。
にっこりと笑顔になることはあっても、お腹の底から笑うということは、なかなかないかもしれません。
微笑むにしても、笑うにしても、笑顔になることに多くの効用があることは、最近の実験データからも証明されています。笑いの度合いが大きくなるほどその効果は高まるそうです。
よく言われていることに、脳の働きが活発になる。血行促進。自律神経を整える。鎮静作用がある。免疫力が高まるなど。どの効果をとってみても身体によいことばかりです。
副作用のない薬といわれる所以でしょう。
あなたにとって「笑いのツボ」は?
人それぞれ笑いのツボは違うでしょうが、手っ取り早く笑えるのは、落語に漫才、コントを観ることでしょうか。YouTubeで、それぞれ自分のツボにあったチャンネルを観るのもお勧めです。私は「思い出し笑い」をすることがあります。実際にあった過去のなんでもないひとコマです。幼なじみで集まった時も、昔の思い出話に「大笑い」することもあります。
こころに何かを抱えていると、笑いの種があっても、笑えないのかもしれません。
どんなこころのありようの時も、エイっと普段と違う行動を選べば、それなりに暗い気分から、作り笑いくらいはできるかもしれません。作り笑いでも効果はあるのだそうです。
笑顔って素敵ですよね。
あなたはひとの笑顔にほっとすることってありませんか?
今日はラストのぺージでみんなが笑顔になっている絵本を紹介します。
ベストセラー「えんとつ町のプペル」に続く、芸人でもあるキンコンの「にしのあきひろ」さん作の絵本『ほんやのポンチョ』です。
ほんやのポンチョ
「ポンポンポンチョは ほんやさん
あさ ははたけの おてつだい
ひるは ばあばの にもつ もち
いつも みんなの おてつだい
じぶんの ことは あとまわし」
で始まるリズミカルな文章と登場人物の表情豊かな絵の世界に引き込まれていきます。
ポンチョと町の人たちが、本を通してつながっていく物語です。
本屋のポンチョは、自分のことはいつもあとまわしにしていて、お店は閑古鳥が鳴いています。ポンチョは、売る本の好きなページを折って、大事な部分に線を引いてメモを書き込んだりしてしまいます。それでは売り物になりません。
ところがある日、女の子が訪れて、しるしの付いた本を欲しがります。ポンチョは女の子が欲しがる本をあっさりとあげるのです。
女の子は本をもらったお礼にと、いぬのぬいぐるみをプレゼントします。町の人たちは、次第にポンチョが汚した「しるし本」を欲しがるようになりました。
そんなときに、お店が火事になります。
ポンチョは「大事なものを取りに」火の中へと飛び込んでいきます。
ポンチョが命がけで救出したのは、女の子からもらった「いぬのぬいぐるみ」。ポンチョにとっての「たから」だったのです。
焼けてしまったポンチョの本屋はどうなるのでしょうか?
続きは読んでのお楽しみです。
「ほんやのポンチョ」主題歌
ほんやのポンチョ主題歌
『ちんぷんかんぷんトンチンカン』の動画もあります。
えんとつ町のプベル
こちらも、にしのあきひろさんの
ベストセラー絵本
「えんとつ町のプベル」です。
こちらから一冊丸ごと読めます。
今月は「ハロウィン」。
この季節にびったりの絵本です。
どうぞお楽しみください。