アドレスホッパー

五月は「端午の節句」です。

時代は「平成」から「令和」へと新たな時代の幕が開きました。

 

世の中には、新しい時代と共に新しいライフスタイルが生まれています。

「アドレスホッパー」もそのひとつです。2019.3.23放送の「マツコ会議」やニュースでも取り上げられていました。アドレスホッパーとは、アドレス=住所、ホッパー=動きまわるという意味で、仕事はパソコン・スマホ・シェアオフィスでこなす。ほとんどの物は倉庫などに預けて、持ち物は3~4日分の着替え。家に住まない暮らしです。

「シェアオフィス付き宿泊施設」1ヵ月¥82,000で全国100件をどこでも泊まれる旅のような暮らし…などのアドレスホッパーへ向けてのビジネスも出てきているようです。

名付け親の市橋正太郎さんは、2017年12月~「家に住む必要がない」と、いろいろな場所へ移動しながらゲストハウスやホテルで暮らしています。これまでの1年2ヵ月程の間に60くらいの場所に住まれたのだとか。

市橋さんは「帰って寝るだけの箱に10万円近くを支払うのは、ただの消費で生きたお金にならない」と言います。ただそんなことよりも旅行とは違い、行った場所に一定期間住むので、その土地で出会った面白い人と話して、ローカルなコミュニティを開拓していって、最後には自分もそのコミュニティの一員として認めてもらう体験「コミュニティダイブ」(と名付けている)が楽しいといいます。

始めて2ヵ月の新人アドレスホッパーは、やってみて結構しんどいと。面倒くさがり屋なので、家がないから無理くり動かざるを得ないのでいいという人。クラス替え感覚という人。また週末限定の婚活アドレスホッパーの女性は、サバイバル力(りょく)のある男性との出会いを求めているとのことでした。

市橋さんはじめ皆さんのお話を聞いていると、動機もそれぞれですが、なるほどと興味深いものばかりです。私は京都にしか住んだことがないので、時々日本全国どこが自分に住みやすい街なんだろう?と漠然と考えることがあります。考えてみたところで行動しておらず、結局京都しか知らないので「京都が一番いい」なんてところに落ち着いています。

「家に住むのが当り前」、当たり前ということを「そうなんだろうか?」と考えてみることはとても大事です。ちょっと違った角度から物事をみていく、そして実行していくことで人生の流れも変化していくかもしれません。「アドレスホッパー…」なんだか気になってきました。

「令和」がそれぞれお互いの価値観を知り、多様な生き方を認め合える生きやすい社会になること、そして平和な時代であることを願っています。