ロジャーズの ひとりごと

境界線(15)
問題のある不健康な家庭では、子どもは安心できず常に緊張したストレスフルな中で生活することになります。個人差がありますが大体6歳くらいまでの子どもの特性に「幼児期の自己中心性」があります。まだ家庭の事情を客観的な視点に立った見方ができず、家庭内で起こっている問題は自分のせいだと思ってしまいます。その為、家庭の中で起こっている問題を「自分が何とかしないと」と背負い込むことになります。おとなの問題で起こっている家庭の不和を子どもが背負えるわけではないですし、背負う必要もないのですが、家庭を壊すまいと必死に守ろうとします。
境界線 (14)
前回の「妬み」・「行動」の法則に続いて、今回は十ある法則の内の十番目「開示」の法則です。 バウンダリーを引くことには、あなたがあなたであることを相手に示す役割があります。 バウンダリーを機能させるには、あなたのバウンダリーを相手に知らせる必要があります。それにはあなたのことを相手に率直に言葉で伝え、自分について明らかにします。言葉で伝えることはとても重要なことです。心を通わせようとお互いを理解するためには、バウンダリーの開示が必要不可欠です。

境界線(13)
前回の「評価」・「主体性」の法則に続いて、今回は「妬み」・「行動」の法則です。人生を生きる時の心構えについてのお話です。 「妬み」は最も厄介な感情かもしれません。人は人と比べてしまうものですが極端に人と比較していると、人にも自分自身に対してもとても厄介な存在になるのではないでしょうか。「妬み」は人生で人の足を引っ張り、自分で自分の足をひっぱってしまいます。何故なら、自分ばかりが…、自分は運が悪い…などと思い込んで人を妬んでいるからです。逆にあなたのことを妬む人が周りにいると良い影響は受けません。
境界線(12)
前回の「尊重」・「動機」の法則に続いて、今回は「評価」・「主体性」の法則です。 自分に、そして相手に向き合うことのたいせつさについてのお話です。 すべての人は大なり小なり心に傷を抱えて生きています。大きなものはトラウマと呼ばれています。傷があることで生きづらさを感じていたり、人間関係でうまくいかなかったり、順調な時もあるけれど悩みがあり人生に差し障っている場合は、傷の大小にかかわらずトラウマと呼べるのかもしれません。

境界線(11)
タイトル境界線⑼から「境界線(以下バウンダリー)の十の法則」として「人生を考える時の基礎となる原則」を紹介しています。 前回の「責任」・「力」の法則に続いて、今回は「尊重」・「動機」の法則です。 愛することと、怖れについてのお話です。 相手を愛し尊重するなら、相手にかける問いは「私ならこうする。相手は私がしてほしいと思うことをしてくれているだろうか?」ではなく、「相手は自分の意思で自由に選択し、行動しているだろうか?」です。
境界線(10)
愛するとは、問題が起こった時に、お互いに相手になり代わって行動することではありません。 相手の立場にたって気持ちを汲むこと、例えば相手の気持ちを察したり、思いやったり、相手に寄り添うことはできても、相手の気持ちを感じることはできません。 相手に変わって考えること、相手に変わって行動することもできません。 起こった問題を乗り越えていくことは人が成熟する機会になります。相手になり代わって行動することは、相手の成熟を阻むことになってしまいます。それを邪魔しないことこそが、自分の責任であり、相手を愛することなのかもしれません。

境界線(9)
適切なバウンダリーを引く時に、良心のある人ほど「ためらう」ことがあります。自己中心的な考えではないか、わがままではないか、協調性がないのではないかなどと迷ってしまいます。そんな時に「人生を考える時の基礎となる原則」があることを知っておくと、適切なバウンダリーを引くのに役立ちます。「バウンダリーの法則」として紹介していきます。
境界線(8)
前回で心の境界線(以下バウンダリー)に問題がある4つのパターン、「迎合的なパターン」「回避的なパターン」「支配的なパターン」「無反応なパターン」を紹介しました。今回は前回の補足です。

境界線(7)
人間関係に必要な要素は、お互いに相手を尊重すること・信頼すること・愛情をかけることです。心の境界線(以下バウンダリー)の問題がある状態は、三つの必要な要素が欠けてしまっています。 バウンダリーに問題がある人というと、自分でバウンダリーを引けていない人と捉えられがちですが、相手のバウンダリーを尊重できない人もまたバウンダリーに問題があります。「いいえ」、「NO」と言えない人だけがバウンダリーの問題を抱えているわけではありません。バウンダリーに問題がある人はいくつかのパターンに分けられます。
コロナの時に㉞境界線(6)
バウンダリーの侵害は「マイクロアグレッション」と「マクロアグレッション」のふたつに大きく分けられます。 「マクロアグレッション」は、人間関係を壊してしまい、時には人生を変えてしまうほどの大きな影響を及ぼします。それが「マイクロアグレッション」が小さな侵害、「マクロアグレッション」が大きな侵害といわれる所以です。 「マクロアグレッション」は、自分と相手との間に適切なバウンダリーがない、または曖昧といった場合に家族・恋人・職場などの身近な関係で起こります。

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